[初心者大歓迎!]の落とし穴

レッスンやイベント等で[初心者大歓迎!]というキーワードをよく目にする事があります。

しかし、初心者大歓迎!の言葉を信じて実際にセッションイベントに行ったものの

「大勢の前で大恥をかかされてしまった」

「参加費を払ったのに一度も演奏出来なかった」

という声があったり、初心者歓迎のレッスンやセミナー等では

「難しい話ばかりでワケがわからなかった」

と、初心者の方を置いてけぼりになってしまうセミナーもあります。

「初心者になら教えられる」「子供になら教えられる」という、初心者や子供に教える事は簡単な事だと誤解されていることがあります。

しかし、実際は自分が感覚的に行なっている事、いわゆる「普通」にやっている事をわかりやすく伝えるには、色んな技術が必要になるので、全然簡単ではないです。

安易に「初心者大歓迎!」と謳うのは、初心者の方のモチベーションや興味奪いかねない、危険な事だと思ってます。

講師の方々には、初心者に教えるのが上手い人、上級者に教えるのが上手い人、プロを育てれる人、身体的な分野を伝えるのが上手い人など、色んなスタイルの講師の方がいます。

自分の学びたい事と、その道が得意なコーチに出会えれば、学びたい事と伝えたい事がシンクロして、凄い成長が得られるでしょう。

僕はどちらかといえば、初心者、未経験の方に伝える方が得意ですので、それに特化したイベントなども開催しておりますが、それでもやはり初心者、未経験に教える事はとても難しい事だと思うし、責任も重大になってくると思います。

なぜなら、初心者にとって「初めて」はとても勇気のいる事で、大きな決断となります。

今の自分よりも、もっと良くなろうと思って第一歩を踏み出し、体験レッスンに問い合わせたり、イベントに参加したりしますが、そこで僕に対する印象やイベントの印象が悪ければ、その人に好意を持ってもらう事はとても難しいどころか、恥をかかせてしまったり、トラウマを与えてしまうと、せっかくの興味を奪ってしまい、次のチャレンジのモチベーションを奪うことにもなりかねないからです。

何度も諦めずチャレンジ出来る人なら良いですが、その人の「初めて」が、もし「人生を変えるための大切な第一歩」だったとしたら…。

僕はレッスンをして10年経ちますが、僕もまだまだ学ぶことがありすぎるし、レッスンが終わった後に、つまらないレッスンをしてしまったと、めっちゃくちゃ凹むことも今だにあります。

僕がこれまで試行錯誤してレッスンしてきた経験から、「初心者」の方(初心者だけでは無いが)と向かい合うときは以下の事は必ず心がけています。

・相手が何を知りたがっているかを知ること。

(相手にとって興味のない事や価値観を押し付けてしまう事がある。)

・相手が何を知っていて、何を知らないかを知ること。

(自分にとって当たり前にわかっている事は、相手には難しすぎる事もある)

・相手がどんな未来を描いているかを知ること。

(どんな目的があるか、漠然としていたり、無い場合は目的を一緒に考えて、未来をイメージする)

・相手の感覚に立つ事。

(自分の聴覚、触覚、視覚、が相手と同じとは限らない)

・相手の持っている感覚を言葉にすること

(今自分はどんな感覚で取り組んでいるのかを知ってもらう)

・自分の持っている感覚を相手の知っている言葉で伝えること。

(自分の感覚を、専門用語や感覚的な表現に逃げずに伝える)

そして相手がお子様であれば、さらに伝える言葉選びも、レッスンの内容も工夫する必要があります。

どんな分野であれ、自分の専門分野を、わからない人に伝えるのはとても難しい事なのです。

しかし、イベントの宣伝文句等で「初心者大歓迎」が、いとも簡単に書かれてしまっている事があります。

当たり前ですが「中級者」や「上級者」に比べて「初心者」の層は1番多いので、集客を考えるなら初心者の層を狙うのが自然だと考えます。

一見「初心者、未経験者大歓迎!」で入口を広くしているように見えますが、初心者の事を考えているようで、実際は主催者の都合(集客の宣伝文句等)で、「言葉だけの初心大歓迎!」になっている可能性があります。

『初心者でも全然来てくださいねー』という言葉には「初心者の人まで学べる、楽しめる」という事まで配慮されていない事もあるのです。

では初心者の方が、本当に初心者に優しいイベントに出会うためにはどうすればよいでしょうか。

僕がイベント作りで意識している事を参考にしてみてください。

・コンセプトがはっきりしているかどうか。

(単純明快かどうか。一言で言うとどんなイベント?初心者にもわかりやすくなっているか。)

・どんな人に来てもらいたいか。

(初心者なのか上級者なのか、女性なのか男性なのか、若い層か年配の層か、など)

・参加者にとって、どんなメリットがあるか。

(参加する事で何ができるか、どんな事を学べるか。)

・信頼性があるかどうか。

(お客さんの声や推薦。)

・上下関係が無さそうか。

(上から目線になっていないか。めんどくさい経験者がいなさそうか。)

・同調圧力がないか。

(「みんなで楽しく」や「仲間と一緒に」という言葉にも注意が必要。)

・価値観の押し付けになっていないか。

(自分が伝えたい事に対して、色んな受け取り方がある。)

・どれだけ情熱があるか。

(主催者にも参加者にも。これに尽きる!)

もちろんイベント企画は大変なので、それぞれの想いがあってのものだと思うし、適当に開催している主催者はいないとおもいます。

(イベント作りにはお金も時間も体力も精神力もかかるので、適当には出来ない)

しかし、自分が売りたいものと、売る相手を間違えると良い結果が生まれません。

ですので、イベントのコンセプトと参加者の求めているものが一致する事が大切になってきます。

主催者側はコンセプトをはっきりさせる事と、どんな人に来てもらいたいかを明確にする事。そして来てくれた人が楽しめる工夫と配慮が必要になってくると思います。

(誰でもオーケーは危険)

そして参加者の方は「面白そう」という直感があれば、是非行ってみてください。

どんなに下調べしても、あとは実際に「行動してみないと」何も分かりません。

誰かにとって最悪でも、誰かにとっては最高なのです。

行動すればたとえ苦い経験になったとしても、それを踏まえて次に繋げることはできますが、行動しなければ変わりません。現状維持のままです。

「行動しなかった事」への後悔を背負い続けることになるかもしれません。

また、同じイベントに出ても「収穫がある人」と「収穫のない人」は必ずいます。

つまり、受け取る側の取り組み方次第でも、良い結果になるか、悪い結果になるかが変わるのです。

イベントもレッスンも、発信する側と受け取り側で「学び」を作っていくものだと思ってます。

また、あなたが「初心者」として参加するイベントの主催者が「イベント企画の初心者」である事もあります。

何事も初めからうまくいく事はありません。

どんなに情熱を注いでも、初心者の方を満足させれない事だってあります。

せっかく第一歩を踏み出すなら、良い気付きがあり、より良いものにしてほしいし、行動した事で良い経験になるはずなので、もし第一歩で良い結果にならなくても、さらなる一歩を踏み出してほしいと思います。

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