本番で緊張しない方法。

人前で話す時、人前で演奏する時など、緊張してしまう人は多いかと思います。

僕もどちらかと言えば、緊張しやすい方です。

大事な場面で緊張してしまうと、自分はなんてメンタルが弱いんだ…と、自分にガッカリしてしまう事もあるかと思います。

しかし、あるアンケート調査によると、「人前でスピーチをする時は緊張しますか?」との問いに対して、95%の人が「緊張する」と答えたそうです。

つまり、緊張する方が当たり前。

緊張しない5%の人の方は、変わっていると言う事です。

また、良いパフォーマンスをする為には「適度な緊張」がとても大事です。

なぜなら、緊張している状態とは動物の本能的に戦闘モードになっている状態だと言われているからです。

緊張する事によってノルアドレナリンが分泌されて、積極性、集中力、記憶力を高めてくれるそうです。

逆に全く緊張していない状態は「リラックスしすぎ」なので力を発揮する事が出来ません。

とは言え、緊張により手が震えて膝が震えて、口が渇いて頭が真っ白なり、何も考えられなくなるような「緊張し過ぎている状態」では良いパフォーマンスが出来なくなります。

緊張した時には「人」と言う漢字を掌に書いて呑むと緊張が和らぐと言われていますが、そんな事は緊張している時にしかしません。

冷静を保とうとすればするほど緊張が抑えられなくなるものです。

僕の人生で初めてバンドを組んでライブをしたのが中学2年生の時でしたが、緊張のあまり1曲目で頭が真っ白になり、カウントを入れる事が出来なかった事がありました。

また大勢の前で話す機会があった時も、緊張で頭が真っ白になり、唇が震えて20秒ほど黙り込んでしまった事もあります。

今思い出しても冷や汗が出るくらいの出来事でした。

なぜ人は緊張してしまうのでしょうか。

原因の1つとして、未知のことや予測がつかない事に対する不安感からあがってしまいます。

とんでもなく緊張する場面があったとしても、それを乗り越えて振り返った時には「なんでこれしきの事にあんなに緊張していたんだろう」と思えることがあります。

なぜ安堵するのかと言うと、正体がわかったからです。

ということは、未知な事でもぼんやり見えたり、予測がつくくらいには調べたり練習したりする事が緊張を和らげることに繋がるのです。

つまり「適度な緊張」の戦闘モードで本番を迎える為には「圧倒的な準備」が必要だと言えます。

僕の場合はどうしているかと言うと、サポートでライブ出演する時は、まず曲を覚える為に楽譜を書きます。

楽譜を書く事によって、5分の曲でも1時間〜3時間くらいは1曲に対してじっくり向き合うことができるからです。

楽譜を見ながら曲を叩けるようになれば、次は楽譜を見ずに叩けるようにします。

楽譜を見ずに叩けるようになったら次はメトロームを鳴らし、頭の中で曲をイメージしながら叩けるようにします。

それが出来るようになったらパフォーマンスの(見せる)練習をします。

これらは全て動画を撮ってチェックし、自分の中でこれはいける!と思えるまで身体に入れて、そこで初めてスタジオ練習、みんなで合わせます。

みんなで合わせた時に、他のパートの方のクセなど、新たに掴める感覚があるので、それをしっかり録音しておいて、そこからの個人練習では、録音したスタジオ音源に合わせて練習します。

出来るようになったらライブのセットリスト順に曲を並べ替えて、カウントの入れ方、煽りやパフォーマンスも含めて、ライブをしっかりイメージしながら練習します。

もちろん電車に乗っている時、お風呂に入っている時など、ドラムを叩いていない時もしっかりイメージトレーニングをしてライブをしている姿を、ありありとイメージ出来るようにします。

練習を録画したものを見返して、客観的にいける!と確信が持てるまで繰り返します。

僕はこのプロセスを経れば、自分の中で「これだけ練習したから大丈夫!あとは本番で楽しもう!」と本番を堂々と迎えることが出来ます。

実際にそうする事によって「良かった!」「次もよろしく!」と言ってもらえる確率も高くなりました。

これはレッスンの時でも一緒で、出来る限り準備していきます。

最近は1日平均8時間マンツーマンレッスンしていますが、人数が増えて忙しくなっても、ノープランでレッスンする事はありません。

曲をレッスンする時は、まず楽譜を書いてじっくり曲に向かい合って、しっかりと理解してから生徒さんに教えるようにしています。

僕は器用ではないので、そうでなければしっかり教えられないからです。

また、僕が人前でスピーチ(MC)をする時も、全て原稿を書くようにしています。

こちらも過去に恥ずかしい思いをしたので、アドリブで喋れないことは自分が一番よく知っているからです。

僕はスピーチ力は仕事力だと思っています。

ライブやMCなどでも、明らかにアドリブで喋っていて言いたいことがまとまってなかったり、しどろもどろになっていると、いくらキャリアがあっても「このバンドはまだまだ駆け出しのバンドで素人なんだな」「人を楽しませる為の準備を疎かにしているんだな」と言う印象を与えます。

たとえ仕事を一生懸命頑張っていたとしても、喋り方がしどろもどろだったりヘタクソだったら「この人、大丈夫か?」「この人は仕事が出来ない人だ」と言う印象を与えます。

僕はスピーチの練習でも、喋っている姿を録画して、客観的に自分を見るようにしています。

喋るスピード、声の高低、抑揚、テンポ、内容、目線、表情、仕草(手の動き、体の動き)などをチェックしながら何度も繰り返し練習します。

自分で聞いても恥ずかしくなく、飽きず、眠くならず、引き込まれる事を意識して、堂々と喋れるようになるまで練習します。

自分の結婚式の新郎の挨拶をした時も、全部で10分くらいのスピーチを1ヶ月くらいかけてじっくり練習して、これなら大丈夫!と確信を持って本番を迎えました。

僕は安定の無い「音楽」を仕事にしているので、将来の心配、お金の心配もされていて、正直あまり良い印象を持たれていなかったと思います。

だからこそ、結婚式の時は相手側の親族に安心してもらう為に、堂々と喋ってしっかりと自分の想いを伝える事が大切だと思っていました。

結婚式が終わった後、お義母さんに「亮太君はしっかりしているね」と言って頂けていた事を聞いた時は本当に嬉しかったです。

ドラムセミナーなどで2時間喋る時も、同じ様な手順で1人で通し稽古を5回は行います。

上記のプロセスを行う事で適度な緊張感で堂々と喋る事が出来ます。

演奏もスピーチも、中には全く準備せずとも、本番で凄い力を発揮する人もいるかもしれませんが、そんな人はとてつもなく場数を踏んでいて、知識も経験も豊富な人だと言えます。

僕の場合は過去に失敗をしている事もあり、自分の事はあまり信用していないので「ほんとにこれで大丈夫?」と何度も自問自答して、自分が納得出来るまでしっかりと準備します。

そうすると失敗したらどうしようと言う不安もなくなり、適度な緊張で本番を迎えられます。

過剰な緊張をせずに最高のパフォーマンスを発揮する為には、緊張する理由が1つも見つからない程の裏付けが必要なのです。

ですが、しっかり裏付けがとれるくらいまで準備しているのにもかかわらず、失敗してしまった!と言う時もあります。

そんな時どうすれば良いかと言うと、簡単です。

もっと準備すれば良いと言う事です。

つまり、準備が出来ていると「勘違い」していただけなので、準備が足りなかったと言えます。

ではどうすれば、「どのくらい準備をするべきなのか」がわかるのでしょうか。

それは「場数を踏む事」です。

いろんな事にどんどんチャレンジして、毎回しっかり準備するようにしておくと「準備の仕方」「準備の質」が上がります。

準備の仕方がわかれば、自分が良いパフォーマンスをする為のプロセスを無駄なく実行出来るようになるし、準備の質が上がれば短い時間でしっかり準備できるようになります。

「10回の練習より1回の本番」と言う人もいますが、演奏の技術が上がったりスピーチの技術が上がって成長するのは「練習(準備)している時」です。

練習で99回出来ても、出来なかった1回が出るのが本番です。

練習で成功していないのに、本番で成功させるなんて奇跡を願うようなものだし、それでたまたま上手くいったとしてもそれは単なる「まぐれ」なので、次もうまくいくとは限りません。

なんの準備もせずに本番を迎えても、それで成長する事なんてありえないのです。

そしてとことん準備が出来たならば「失敗してもいい」と思える事も大事です。

ドラムで言えば「スティックを落としたらどうしよう…」と考えると力が入ってうまく叩けられなくなります。

「スティックを落とした時はこう対処しよう」と代わりのスティックを用意しておいたり、片手でも叩けるようにしておくと、スティックを落としてはいけないと言う恐怖から解放されるので、リラックスして演奏できます。

もしも失敗したなら、それを糧に成長出来ればいいので失敗を恐れなくても構いません。

そして場数を踏んで沢山経験しておけば、「あの時に比べればまだ大した事ない」「失敗しても大した事にはならない。」と気楽に構えれるようになります。

また緊張しやすい人は『間違えたらどうしよう』『ヘタだと思われたらどうしよう』と「フォーミー」になっている可能性が高いです。

間違えないで最後まで演奏できたとしてもお客さんが楽しめてないのならば本末転倒なので『楽しませよう!』『満足してもらおう!』など「フォーユー」の視点に切り替えて見ましょう。

「緊張してきた…」はどこかマイナスなイメージがありますが、緊張は英語で「テンション」と言います。

『テンション上がってきた!』と思えば、プラスのイメージになって良いパフォーマンスを発揮できるのではないでしょうか。

緊張は決して悪いことではありません。

しっかり準備出来れば適度な緊張は味方となって、最高のパフォーマンスが出来るのです。

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