上達の為の「運動性記憶」と4つのプロセス。

僕にはドラムを演奏する事よりも大好きな事があります。

それは「人に教える」という事です。

ありがたい事に演奏やレコーディングのお仕事を頂けるのですが、リハーサル日程やライブの日程などでレッスンに支障がある場合は誠に僭越ながらお断りさせて頂くことがあります。

たくさんの人の前で演奏すると言うのはドラムを始めた少年の頃からの夢です。

今でもドラマーとして自分の演奏を多くの人に認めてもらいたいという夢もありますし、今でももちろん諦めていません。

でも「バンドをしたい」「ドラマーとして認められたい」と思う以上にレッスンが楽しくて仕方ないのです。

現在はSNSやYouTubeのおかげで発信する人も増えて、発信者はより多く反応してもらえるように切磋琢磨し他者よりも少しでもよい内容を出そうと努力しているので無料の情報でも密度の濃いものが多いです。

でも僕は、より良い奏法やより良い練習方法を習得する為には「上達する為の仕組み(カリキュラムではない)」を理解して「意識」や「考え方」や「練習への取り組み方」などにフォーカスすべきだと思っております。

レッスンに役に立つ事なら何でも取り入れてやろうと思い、今では心理学や脳科学も勉強しています。

ここで「上達」に対しての基本的な知識をご紹介します。

運動性記憶とは

【運動性記憶】は、自転車に乗る、ドラムを叩くなど、体を動かして覚える記憶。わかりやすく言えば「体で覚える」事です。

運動性記憶は「一度覚えたら忘れない」と言うのが特徴で、5年ぶりに自転車に乗ってもちゃんと乗れたり、10年ぶりに8ビートを叩いてもそれなりに叩けると言うのも体で記憶してるからなのです。

運動性記憶は

・声に出す(メロディやリズムを口で歌う)

・書く(音符や言葉で書く)

・体を動かす(楽器を実際に演奏する。またはエアドラム、エアギターなど)

と言う運動神経を使うことで記憶されます。

ですので曲を覚える時は聴くだけではなかなか覚えられないし、叩いてみた動画やレッスン動画を見るだけではすぐに忘れてしまいます。

とはいえ、それをやってもなかなか覚えられない!

上達しない!

など、自分の成長に限界を感じる時もあるかと思います。

ドラムを含む楽器の練習には反復練習が必要だと言いますが、フレーズや初めて聴いた曲などは覚えはじめは「短期記憶」として記憶されます。

短期記憶の記憶の保持は数十秒〜数日とされていて、毎日少しずつ繰り返し練習する事で数年〜生涯忘れない「長期記憶」として記憶されるのです。

ではどれくらい反復練習をすれば「長期記憶」として記憶されるのか。

上達には4段階あると言われています。

【第1段階】

無意識

無能

(何も意識していないし、何も出来ない上達)

【第2段階】

有意識

無能

(意識して練習をするが、出来ない状態)

【第3段階】

有意識

有能

(意識すれば出来る状態)

【第4段階】

無意識

有能

(無意識でも出来る状態)

第1段階〜第3段階までは「短期記憶」と言えます。「意識したら出来る」と言う状態は言い換えれば「意識しなければ出来ない」と言う事であり、時間が経てばすぐに忘れてしまうのです。

「晩御飯の事を考えながら自転車に乗れている状態」は第4段階に入っていると言うことです。

なかなか上達を感じられない方は第3段階で出来た気になってしまい満足してしまってる状態だと言えます。

自分自身の上達の為には「第4段階に入った感覚」をつかむ必要があるし、レッスンの場合は生徒さんがどの段階にいるかを見極める必要があります。

様々な奏法や練習方法は溢れてますが、「短期記憶」「長期記憶」を理解して第4段階を目指して練習をすればしっかり「運動性記憶」として体で覚える事が出来てライブやコンサートでより良い演奏が出来るようになるのです。

なかなか上達しないと感じている方、またレッスンを提供している方でなかなか生徒さんを上達させる事が出来ないと悩んでいる方は是非参考にしてみてください。

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