《初心者歓迎!》の想い
【第3回!初心者の為のセッション大会!】
無事終了しました!
今回も、京都のみならず、大阪、神戸、滋賀、奈良、名古屋、千葉、和歌山、福岡など、全国各地から集まって来てくれました!
初めてステージに立つ人もキラキラ輝いていました!
セッション経験者は空気を温めてくれたり、後押ししてくれたり、参加者全員で楽しむ空気が出来ていて本当に素晴らしかったです!
イベント開催までも、参加者の方が率先して楽譜を作ってくれたり、何時間も前から会場入りして準備してくれたり、課題曲を提案してくれたり、イベントの為に動いてくれました。
今回のもありがたい事に早々にソールドアウトしたので、
「自分はこのイベントで人生が変わったから、もし他に参加したい人がいたらその人に譲ります!この経験を味わってほしい!」と言ってくれる方までいました。
実際にこのイベントを機に音楽友達が出来たり、ほかの様々なイベントに積極的に行くようになってくれたりして、主催者の僕としては本当に嬉しいです。
イベントを企画してよかったなと思えます。
このイベントのように「日立の樹」や「サザエさん」を課題曲にしているセッションはないと思うし、むしろ『セッションを舐めるな!』とお叱りの声が聴こえてきそうですが、初心者の方が楽しんでくれるなら喜んでお叱りを受けるし、ありがたい事に『関東でもやってください!』と言う声もいただいているので、《ハードルゼロセッション》を全国的に広めていければなぁと思ってます。
僕はこの《初心者大歓迎》というワードを使ってのイベント企画は、相当責任を持っています。
なぜなら、初心者にとっての第一歩は、相当な勇気を振り絞っての行動で、その大きな第一歩でトラウマを与えてしまうと、人生の心のよりどころとなる、音楽やドラムが嫌いになってしまう可能性があるからです。
《初心者大歓迎!》を信じて、「これを乗り越えたら人生が変わるかも!」と思って、相当な勇気を振り絞って来てくれた方の道を閉ざしてしまいかねないからです。
このイベントをやりはじめた時に、いろんなセッションイベントを調べていましたが、「初心者でもお気軽に来てくださいねー」と謳っているイベントは結構ありました。
しかし、参加者から多く寄せらせる声は
「みんなの前で大恥をかいてしまった」
「めちゃくちゃ怖かった」
「トラウマになりました」
「知らない曲ばかりで戸惑った」
「サインがわからず冷や汗が止まらなかった」
「よくわからなかった」
「終わった後に悔し涙が出た」
というような、とてもアンサンブルを楽しんでいるとは思えないコメントばかり。
セッションのみならず、ドラムセミナーでも、初心者大歓迎と謳っていながら、「よくわからなかった」「ついていけなかった」と言うような、初心者の置いてけぼりのイベントあります。
それも当然で、「初心者でもお気軽に来てくださいねー」と言っているが、その言葉には、「初心者の方が存分に楽しめるまでは配慮されていない」と言うことがあるからです。
つまり主催側の都合で、イベント集客の為に《初心者大歓迎》が使われていると言うこともあるということです。
これはセッションやセミナーのみならず、あらゆる分野で起こっている事ではないかなと思います。
(もちろん、そんなイベントばかりではないし、関西でも素晴らしい初心者向けセッションイベントをされている方もたくさんいます。)
無責任な《初心者歓迎!》で初心者の方にトラウマを与え、行動を奪ってしまう事こそが、音楽業界衰退まっしぐらだと思ってます。
いろんなセッションイベントを調べている中で、僕は一つ疑問に思いました。
なぜ初心者歓迎のイベントで、初心者が知らない曲ばかりやるのだろう。
J-POPなどの日本人が誰でも知っている曲を課題曲にしているイベントは結構レアで、「セッション定番曲」といわれている、音楽をやってなければ、(音楽をやっている人でも)知らない外国の曲ばかり。
いや、チキンや枯葉は誰でも知っているでしょう!という方は今から街に出て100人に「チキン知っていますか?」と聞いてみてください。
100人全員が知っていたら、その時は謝ります。焼肉おごります。
どちらせにせよ、チキンのキメのリズムは難しく、楽器を始めて1ヶ月の人にはなかなか難しいと思います。
じゃあ音楽に興味がない100人でも知っている曲を僕のイベントではやろう!と思ってやり出したのが始まり。
人前で演奏したことなくても、レッスンをしている時のように僕が真後ろについて、お酒の力を借りれば、楽しく演奏してもらえるだろう。
曲は誰でも知っていて、フレーズもその場で教えて出来るレベルでやろう!というのが【初心者の為のセッション大会】です。
こんなイベントをきっかけに、人前で自分を表現することの楽しさを知ってもらい、行動するきっかけになるのなら、その人にとってもプラスになるとおもうし、音楽業界にとってもプラスになると思う。
楽しかった!またやりたい!という事こそが成長に繋がるし、イベント集客にとっても良い風が吹くとおもう。
至らないところはたくさんあると思うし、自分の中では毎回反省点があるので、改善しながらこれからも企画していきます!
参加者の皆さん。サポートしてくれたセッションホストの方々。
快くお店を使わせてくれている祇園YOWさんに心から感謝‼️
保護中: 出版記念イベント限定ブログ
【あとがき】
僕は夢が叶いました。
ドラム講師を始めて10年目にして、教則本を出版させていただくこととなり、ついに本日発売となりました。
教則本の出版は、僕はドラム講師を始めた10年前からの夢でした。
「いつか自分の教則本を出したい!」
当時はもちろん漠然とした夢でしたが、その想いを忘れた事はありませんでした。
教則本出版に至った経緯としまして、音楽出版社のアルファノートさんに出会ったのは約3年前。
菅沼孝三さんの100人ドラムというイベントにDVDの撮影に入られていたアルファノートさんに初めてお会いしました。
僕は100人ドラムのいち参加者でありましたが、名刺を渡してご挨拶させていただきました。
もちろんその時は何の信頼関係も無い状態なので、教則本出版したいとは口が裂けても言えませんでしたが、その時に実はスマホのメモには「教則本出版。アルファノートさんに連絡。」って書いていたのです。
僕は普段から、自分の「やりたい」を忘れてしまわないように、頭に思いついたやりたいことを含めた雑念や思考を、どんな細かいことでも全てiPhoneにメモしています。
そして、それを毎朝見るようにしています。
やろうかどうしようか、勇気が出なくて一歩踏み出せないときは、「今度○○をやろうと思っている」と人に言うようにしています。
やりたいと思っている事を毎日見返して、自分の出来ること、思いついたことをとりあえずやってみる。
それが夢と一見なんの関係もなくても。
僕で言うと、毎日レッスンに励んで、レッスン動画更新したり、イベント企画したり、ブログを書いてみたり、公式LINEをはじめてみたり、YouTubeの生配信したりしただけ。
そもそもブログは何かに繋げようと思ったわけでもなく、文章力を鍛えようと思って始めたし、YouTube生配信も喋る練習をしようと思って始めてみた。
ある時、とあるプロドラマーの方を「森谷ドラムスクールスペシャルドラムセミナー」のゲストでいつかお呼びしたいと考えていて、それを例のごとく「言葉」にして人に話していました。
そしたらある日、そのドラマーの方のファンで追っかけをしている生徒さんのお母さんが、僕が関西でセミナーしている事や、ゲストで呼びたいって言ってた事を、なんとご本人に直接伝えてくれたのです。
それを聞いた僕はいつもの当たって砕けろの精神、見切り発車でダイレクトメールを送りました。
すると普通なら無視されてもおかしくない地方の小さな案件に興味を持ってくれて、忙しい中日程を調整してくれて、2018年の9月に共演が実現したのです。
「どうしてこの仕事を受けてくれたのですか?」と話を聞くと、僕の1000本を越えるSNSのプチレッスン動画を観てくれて、「この人とだったら仕事をしてみよう」と感じてくれたの事でした。
つまり、一見無意味に思える毎日の発信で「信用」が蓄積されていたのです。
それだけでなく、実はそのドラマーさんがアルファノートさんの密着取材中で、なんと僕のドラムセミナーに撮影が入ったのです!
その時にアルファノートさんとお話させていただく機会を得て、イベントの打ち上げで教則本を出したいという想いを伝えることができました。
そして企画書をお送りさせていただき、出版に向けて動き出せるようになりました。
僕は夢を叶えるために何をしていたかというと、「今の自分に出来ること」を「自分の出来る範囲」でやっていただけ。
自分の出来る範囲で一生懸命やっていると、「出来る範囲」が徐々に広がっていく事に気付きました。
つまりキャパがすごく広くなる。
こなせる仕事の量も増えてくる。
そして毎日自分の出来ることを、自分の出来る範囲で一生懸命過ごしていると、引き寄せの法則でもないけど、いつか必ずチャンスに巡り会えることがわかりました。
これまでも「○○さんと共演」、「ラジオ出演する」、「目標年収○万」など、メモに書いていた事は全部叶いました。
無理だと言われても、押さえつけられても、とにかくやってみないとわからない。
だから誰になんと言われようが、誹謗中傷があろうが「やってみたい」思った事は、どんな結果になるか「自分で」わかるまでやってみる。
道を間違えたと思ったら軌道修正したら良いだけで、道を間違える事は失敗じゃない。
でも日々、モヤモヤすること、うまくいかないことや、不満や不安は誰でも日常茶飯事に起こる。
それがずっと続くと「自分が何かにときめいていたか」忘れてしまう。
だから、ときめきを忘れないためにも、自分のやりたい事を忘れてしまわないようにするためにも、チャンスを逃さないようにアンテナを張っておくためにも、「毎日メモを見返すことが大切」なのです。
スティーブ・ジョブズじゃ無いけど、今振り返ってみると、全く意味の無いと思えることでも、僕のやってきた事は全て点と点で繋がっている事がわかります。
そして僕にとって今回の出版もゴールではなくあくまで通過点。「点」なので、ここからまた別の夢の実現に繋がっていくと思ってます。
だからこれからも自分の可能性を信じて、自分の出来る範囲で、出来ることはやっていきます。
11歳からドラムを始めて、14歳の時の初めてコピーバンドでステージに立って
中学を卒業するちょっと前の15才の時からCDをリリースしたり全国ツアーを回るような本気のバンド活動を始めた全国の先輩達からバンド活動の酸いも甘いも、楽しさも恐ろしさもたくさん学んだ。
ドラム講師を始めた時は22歳。
右も左もわからなくて、知識も技術も経験もないままに、やりたい!という気持ちだけではじめました。
僕はもともと中卒のバンドマン。
ドラムの先生になると周りに言ったときは
「お前には無理」
「絶対やめておいた方がいい」
「もっと知識や技術が身についてからにするべき」
「自分より上手い人が来たらどうするの?」
と言うことを散々言われたし、YouTubeに上げ始めた時は「ヘタクソ」とか「ニセモノ」など、批判的なコメントも多かった。
同業者からも「安売りするな」「日本のドラム業界のレベルを下げるな」の怒りの声もたくさん浴びて、批判やお叱り、心無い誹謗中傷もたくさんあった。
まわりの凄すぎるドラム講師の方々と比べ、劣等感もあった。
僕の力不足、知識不足で生徒さんに迷惑をかけてしまったり、がっかりさせてしまうこともたくさんあった。
でも、もし10年前に、周りに説得されて、周りの批判に負けてドラムの先生になることを思い留まっていたとしたら、絶対に夢は叶いませんでした。
だから自分の可能性を信じて、背伸びして、ハッタリだけで見切り発車した10年前の自分に感謝してます。
僕と一緒にバンド活動をしてくれて、共に夢を見ていたメンバーの皆さん。
これまでの音楽活動の中で、切磋琢磨した、仲間、後輩、先輩の方々。
僕と一緒に成長してくれた、森谷ドラムスクールの生徒の皆さん。
いつもレッスン動画やプチレッスン動画を楽しみにしてくれている皆さん。
陰ながら応援してくれる両親、兄弟、友達のみんな。
いつも支えてくれている奥さん、虹心ちゃん。
リスクを覚悟でチャレンジさせてくれたアルファノートの四月朔日社長。
本当にありがとうございます!
引き続きよろしくお願いします!
セッションイベント開催にあたって
昨日の初心者の為のセッション大会お越し頂いた皆様ありがとうございました!
「セッションイベント」と言うより「宴会」に近かったようにも思えますがw
皆さんが積極的に演奏してくれたので、大盛況のイベントとなり、僕も最高に楽しかったです!
昨日はなんと、ドラム触った事ない人にその場でドラムを教えて課題曲にチャレンジしてもらうと言う事も大成功だったので、「初心者」の垣根を超えて「未経験」でも参加可能な事がわかりましたw
楽譜の読み書きが出来なくても、特にドラムはキーやスケールなども覚える必要がないですし、小節の感覚をもっておけば日本のみならず、言葉の通じない外語でもセッションなどの演奏ができちゃうのです。
セッションイベントなどに参加する時など未体験の出来事にチャレンジする場合、「ヘタだと思われたらどうしよう」「恥をかいたらどうしよう」と思ってしまい、第一歩がなかなか出にくいと思いますし、いざ行ってみると置いてけぼりにされてしまう事もあるかもしれません。
セッションイベント開催にあたっては「初めて行ったセッションでトラウマになった」って言う声をめちゃくちゃ聞きました。
でも昨日も言いましたが、10回行って10回酷い目に合うことは絶対にないと思います。
音楽は自分を表現する為の武器だと思ってるので、自分を表現する事で出会う事のなかった人と出会ったり、行くことも無かった土地に行けたり、感じたことない事を感じれたり、人生の選択肢がめちゃくちゃ増えると思うのです。
トラウマでセッションに行きにくくなってしまうかもしれませんが、そこでシャットダウンしてしまうと、自分でその選択肢を無くしてしまうことになる。
それはとてももったいないことだなぁと思うのです。
僕もセッションで恥をかいたことはもちろんありました。
でも恥をかいたけどやり方はわかったし、特に海外でのセッション経験は僕の人生の価値観をひっくり返すとんでもない経験でした。
だからその時にやめなくて良かったと思ってます。
今は消極的になって第一歩が踏み出せなかった事に対して後悔するが多いです。
せっかく一生懸命練習をしているのだから、少し勇気を出して表現してみたら自分に可能性を感じることも出来るし、もっと音楽が好きなると思います。
僕のイベントがその第一歩として利用してもらえれば幸いです!
今後もハードルを極限にまで下げてお待ちしてます。
皆さま本当にお疲れ様でした!
[初心者大歓迎!]の落とし穴
レッスンやイベント等で[初心者大歓迎!]というキーワードをよく目にする事があります。
しかし、初心者大歓迎!の言葉を信じて実際にセッションイベントに行ったものの
「大勢の前で大恥をかかされてしまった」
「参加費を払ったのに一度も演奏出来なかった」
という声があったり、初心者歓迎のレッスンやセミナー等では
「難しい話ばかりでワケがわからなかった」
と、初心者の方を置いてけぼりになってしまうセミナーもあります。
「初心者になら教えられる」「子供になら教えられる」という、初心者や子供に教える事は簡単な事だと誤解されていることがあります。
しかし、実際は自分が感覚的に行なっている事、いわゆる「普通」にやっている事をわかりやすく伝えるには、色んな技術が必要になるので、全然簡単ではないです。
安易に「初心者大歓迎!」と謳うのは、初心者の方のモチベーションや興味奪いかねない、危険な事だと思ってます。
講師の方々には、初心者に教えるのが上手い人、上級者に教えるのが上手い人、プロを育てれる人、身体的な分野を伝えるのが上手い人など、色んなスタイルの講師の方がいます。
自分の学びたい事と、その道が得意なコーチに出会えれば、学びたい事と伝えたい事がシンクロして、凄い成長が得られるでしょう。
僕はどちらかといえば、初心者、未経験の方に伝える方が得意ですので、それに特化したイベントなども開催しておりますが、それでもやはり初心者、未経験に教える事はとても難しい事だと思うし、責任も重大になってくると思います。
なぜなら、初心者にとって「初めて」はとても勇気のいる事で、大きな決断となります。
今の自分よりも、もっと良くなろうと思って第一歩を踏み出し、体験レッスンに問い合わせたり、イベントに参加したりしますが、そこで僕に対する印象やイベントの印象が悪ければ、その人に好意を持ってもらう事はとても難しいどころか、恥をかかせてしまったり、トラウマを与えてしまうと、せっかくの興味を奪ってしまい、次のチャレンジのモチベーションを奪うことにもなりかねないからです。
何度も諦めずチャレンジ出来る人なら良いですが、その人の「初めて」が、もし「人生を変えるための大切な第一歩」だったとしたら…。
僕はレッスンをして10年経ちますが、僕もまだまだ学ぶことがありすぎるし、レッスンが終わった後に、つまらないレッスンをしてしまったと、めっちゃくちゃ凹むことも今だにあります。
僕がこれまで試行錯誤してレッスンしてきた経験から、「初心者」の方(初心者だけでは無いが)と向かい合うときは以下の事は必ず心がけています。
・相手が何を知りたがっているかを知ること。
(相手にとって興味のない事や価値観を押し付けてしまう事がある。)
・相手が何を知っていて、何を知らないかを知ること。
(自分にとって当たり前にわかっている事は、相手には難しすぎる事もある)
・相手がどんな未来を描いているかを知ること。
(どんな目的があるか、漠然としていたり、無い場合は目的を一緒に考えて、未来をイメージする)
・相手の感覚に立つ事。
(自分の聴覚、触覚、視覚、が相手と同じとは限らない)
・相手の持っている感覚を言葉にすること。
(今自分はどんな感覚で取り組んでいるのかを知ってもらう)
・自分の持っている感覚を相手の知っている言葉で伝えること。
(自分の感覚を、専門用語や感覚的な表現に逃げずに伝える)
そして相手がお子様であれば、さらに伝える言葉選びも、レッスンの内容も工夫する必要があります。
どんな分野であれ、自分の専門分野を、わからない人に伝えるのはとても難しい事なのです。
しかし、イベントの宣伝文句等で「初心者大歓迎」が、いとも簡単に書かれてしまっている事があります。
当たり前ですが「中級者」や「上級者」に比べて「初心者」の層は1番多いので、集客を考えるなら初心者の層を狙うのが自然だと考えます。
一見「初心者、未経験者大歓迎!」で入口を広くしているように見えますが、初心者の事を考えているようで、実際は主催者の都合(集客の宣伝文句等)で、「言葉だけの初心大歓迎!」になっている可能性があります。
『初心者でも全然来てくださいねー』という言葉には「初心者の人まで学べる、楽しめる」という事まで配慮されていない事もあるのです。
では初心者の方が、本当に初心者に優しいイベントに出会うためにはどうすればよいでしょうか。
僕がイベント作りで意識している事を参考にしてみてください。
・コンセプトがはっきりしているかどうか。
(単純明快かどうか。一言で言うとどんなイベント?初心者にもわかりやすくなっているか。)
・どんな人に来てもらいたいか。
(初心者なのか上級者なのか、女性なのか男性なのか、若い層か年配の層か、など)
・参加者にとって、どんなメリットがあるか。
(参加する事で何ができるか、どんな事を学べるか。)
・信頼性があるかどうか。
(お客さんの声や推薦。)
・上下関係が無さそうか。
(上から目線になっていないか。めんどくさい経験者がいなさそうか。)
・同調圧力がないか。
(「みんなで楽しく」や「仲間と一緒に」という言葉にも注意が必要。)
・価値観の押し付けになっていないか。
(自分が伝えたい事に対して、色んな受け取り方がある。)
・どれだけ情熱があるか。
(主催者にも参加者にも。これに尽きる!)
もちろんイベント企画は大変なので、それぞれの想いがあってのものだと思うし、適当に開催している主催者はいないとおもいます。
(イベント作りにはお金も時間も体力も精神力もかかるので、適当には出来ない)
しかし、自分が売りたいものと、売る相手を間違えると良い結果が生まれません。
ですので、イベントのコンセプトと参加者の求めているものが一致する事が大切になってきます。
主催者側はコンセプトをはっきりさせる事と、どんな人に来てもらいたいかを明確にする事。そして来てくれた人が楽しめる工夫と配慮が必要になってくると思います。
(誰でもオーケーは危険)
そして参加者の方は「面白そう」という直感があれば、是非行ってみてください。
どんなに下調べしても、あとは実際に「行動してみないと」何も分かりません。
誰かにとって最悪でも、誰かにとっては最高なのです。
行動すればたとえ苦い経験になったとしても、それを踏まえて次に繋げることはできますが、行動しなければ変わりません。現状維持のままです。
「行動しなかった事」への後悔を背負い続けることになるかもしれません。
また、同じイベントに出ても「収穫がある人」と「収穫のない人」は必ずいます。
つまり、受け取る側の取り組み方次第でも、良い結果になるか、悪い結果になるかが変わるのです。
イベントもレッスンも、発信する側と受け取り側で「学び」を作っていくものだと思ってます。
また、あなたが「初心者」として参加するイベントの主催者が「イベント企画の初心者」である事もあります。
何事も初めからうまくいく事はありません。
どんなに情熱を注いでも、初心者の方を満足させれない事だってあります。
せっかく第一歩を踏み出すなら、良い気付きがあり、より良いものにしてほしいし、行動した事で良い経験になるはずなので、もし第一歩で良い結果にならなくても、さらなる一歩を踏み出してほしいと思います。
悔しさをエネルギーに、がむしゃらに活動している方へ
生徒さんからバンド活動について相談をもらうことがあります。
お金も時間もかけて必死に頑張っているにも関わらず、思うように集客ができなかったり、その上ライブハウスのスタッフの方や関係者から厳しい意見を頂いて右も左もわからなくなっている方は、僕の生徒さんに限らず多くいるのではないでしょうか。
時には耳が痛い話もあるし、理不尽な事を言われる事だってあるだろうし、プライドを深く傷付けられて許せないと感じる事もあります。
ただ周りからの助言や注意は、耳が痛い話でも「気付き」のきっかけになるので、
「もっと集客出来るようにはどうすればいいだろう」
「もっとお客さんに喜んでもらえるようにするにはどうすればいいだろう」
など疑問を持って考えるきっかけになります。
僕は30歳をこえて、どこかに雇われるでもなく自分で仕事をやっていると言う事もあり、周りから口うるさく言われる事も叱られる事も全くと言っていいほど無くなりました。
毎日ストレスを感じずに生きていれているのでとても幸せではありますが、自分の演奏に関しても、講師の仕事に関しても、また生き方に関して、誰からも叱られる事がないと言うのは正直怖いと感じる事があります。
何故なら、誰にも叱られない分、自分の成長のきっかけを逃している事になるし「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」だから、どんなに発信しても興味が無ければ無視されるだけで自分が間違っているかどうかは誰も教えてくれません。
だからこそ勉強をし続けたり、色んな事に挑戦して、その都度気付いて行かなければ生き残っていけないなと感じています。
気付きがなければ現状維持のままです。
明日も明後日も、来年も10年後も、今日と同じ毎日がやってくるだけです。
とはいえ、耳が痛い助言や注意は自分を否定されたような気持ちになって「許せない」と言う「怒り」の感情が出てくることもあります。
人が「怒り、恐怖、不安」を感じた時には「アドレナリン」脳内物質が出るそうです。
アドレナリンと言うのは強烈な記憶増強物質で、アドレナリンが出ていると猛烈に記憶に残るのだそうです。
ムカついて悔しいから誰かを見返したい、舐められたくないと言う気持ちになると、何度も怒りが込み上げてきて、その度にアドレナリンが出るので、また強く記憶に残り、忘れられなくなります。
悔しさや怒りをエネルギーに変えて目標に向かっていけるとよいのですが、それによってストレスを感じてしまうと悪い思考が生まれて判断力も低下します。
判断力が低下すれば仕事のパフォーマンスも低下するし、コミュニケーション能力も低下します。
笑顔も無くなるし、目つきも悪くなり、口調も悪くなります。
そんな冷静な判断が出来ない状態で、がむしゃらに活動してもうまくいかない事の方が多いです。
では怒りをなくす為にはどうしたら良いのでしょうか。
「怒り」に対する反対の脳内物質は「エンドルフィン」で、エンドルフィンは「感謝」した時に出るのだそうです。
耳が痛い話はすぐに受け入れる必要は無くても、時間が経って冷静になった時に、改めて考えるきっかけになり行動を変える事が出来ればいいんじゃないかなと思います。
今日聞いた話が「あの時言ってた事はこう言う事だったんだ」と1年後や5年後に理解出来ることだってあります。
だから「そう言う考えもあるね」とニュートラル(中立)になって「気付きのきっかけを与えてくれてありがとう」と感謝の気持ちを持って相手を許すとエンドルフィンが出て怒りの感情が消えていくのだそうです。
実際、僕の場合はそう言った悔しさや誰かを見返したい、舐められたくないと言う気持ちでバンドをやっていた時は、全くうまくいかなかったです。
音楽は『競争』ではなく『表現』なので、○○に勝ちたい!とか○○を見返したい!と思いながら練習しても答えは見つからないし劣等感などの苦しさからは抜け出せませんでした。
それに「相手を見返す」とか「舐められないようにする」は相手を変えようとしている行為です。
人を変えるのは難しいし、人が自分をどう思うかまでコントロールするのは不可能です。
そんな不可能な事に体力も精神力も消費するだけで、生産性の無い日々を過ごしていたと思います。
だから僕は、自分に興味を持ってくれている人や、期待してくれている人の為に頑張ろうと思えるようになりました。
自分で決めた事に毎日一生懸命になって、自分に興味を持ってくれている人を楽しませることにエネルギーを使えるようになりました。
そうすると出会う人たちも変わっていったし、できる事も増えて、少しずつ結果を残せるようになってきました。
そして不思議な事に、いつの間にか自分が見返したい、舐められたくないと思っていた相手からも認めてもらえるようになっていたのです。
今になって冷静に分析してみると、妙なプライドがあったせいで視野が狭かったし、プライドを傷つけられたと感じれば過剰に反応して人の話も聞けなくなっていたように思います。
がむしゃらになって活動して行く中で、よくよく考えれば周りの人はずっと教えてくれていたにもかかわらず、妙なプライドがあったせいで、気付く事が出来なかったんだなと思いました。
もしも期待してくれている人がいるのならば、まずはその人達の期待に応えられるように工夫して、その輪を広げていけれたら良いのではないでしょうか。
耳が痛い話もあるし、理不尽な事もあるけど、自分たちの夢や目標が、その人達を見返すためだけのものにならない様にするべきだと思います。
ただ真面目な人ほど、助言や注意、批判、否定までも「自分の成長の為」と全て受け入れようとしてしまい、最終的に自信をなくしてしまいます。
でもそれはもしかしたら『自分を肯定する為に相手を否定する人』に捕まっているだけかもしれません。
インターネットやSNSでのアドバイス(ツイッターのエアリプも含む)、あまり信頼関係のないライブハウスなどの関係者、言動と行動が伴っていない同期や先輩などには注意が必要です。
当たり前のことですが「人によって言っている事は違う」ので、しっかりした目標がなければ簡単に流されてしまうし、自分を偉く見せたいだけのくだらない説教に付き合わされる事となってしまいます。
批判や否定をされた時、そのイライラしたり攻撃的になったり悲しんだり、なにかしらの「反応」するとこう言うタイプの人は嬉しいのでもっとしてくるようになります。
その怒りや悔しさをエネルギーにして行動出来れば良いのですが、落ち込んだり諦める判断をしているのはもったいな過ぎると言えます。
こう言うタイプの人でも「無関心」や「無視」をされると辛いです。
あなたからなんの反応も無ければ違う相手を探す事になるでしょう。
相手が何者でも関係なく、こう言うのは「スルー」する事が大切なのです。
見たくないもの、自分の感情を害するものをわざわざ自分から探しに行く必要はないです。
「気にしない技術」も合わせてスキルアップしていきましょう。
上達しやすい人の「アウトプット術」
上達しやすい人と、しにくい人との違いの1つに「目的がはっきりしているかどうか」というのがあります。
上達しやすい人は、練習するときに目指すべき感覚が見えてるし、練習して習得すれば、どんな事が出来るかがはっきり見えています。
練習して得たことを「曲に使おう」「ライブで使おう」「次の動画で使おう」「次のレッスンで使おう」と考えながら練習しているのです。
つまり、上達の為には「アウトプットを前提としたインプット」が効果的です。
ここで言うアウトプットとは【実践】です。
バンド練習のため、ライブするため、動画配信するため、SNSやブログに書く為、誰かに教える為などを前提に勉強や練習をして実践する事で、とても効率良く技術や知識を身に付けることが出来ます。
『練習なんか隠れてやれ!』とSNSに演奏動画を載せる事に批判する人もいますが、動画を公開する事は人に見られる事を前提にしているので、本当に自信の無いものはアップしないはずですし、その緊張感も相まってとても良いアウトプットとなるので、僕はむしろ「やらないなんてもったいない!全員がやるべき!」と思います。
叩いてみた動画などでも、より再生回数を伸そうと工夫したり、高評価を得るために演奏に磨きをかけたりする事はとても良い練習になりますし、とても良いアウトプットとなります。
プロの方の技術が高いのは人前で演奏する事を前提に練習しているからで、講師の知識が深いのも人に教える事を前提に勉強しているからといえます。
アマチュアの方でも高い技術を持つ方は、バンドを組んでいたり、セッションに積極的に参加していることも多く、人前で演奏する機会を設けている事が多いです。
アウトプットは、1人で行うよりも人に見られる事を前提に行うと緊張感も高まり感情も動きやすいので、バンド練習をする、ライブをする、セッションをする、動画を投稿する、などがよいアウトプットとなるのではないでしょうか。
しかし、ライブやセッションをたくさんしてアウトプットしているけど、技術が上がらない!と悩む人がいるのはなぜでしょう。
それは情報が足りていない状態、すなわち「インプット不足」と言えます。
たくさん情報を得ているはずなのにインプット不足になっているのです。
多くの人はより良い練習を求め、教則本を購入したり沢山の動画を観て上達しようとしている事だと思います。
しかし、いくら教則本を読んでもレッスン動画を観ても、実践しなければ時間とお金の無駄になってしまいます。
実際のレッスンでもフレーズの作り方を教えたりもするし、僕のレッスン動画でもフィルのアイデアを紹介したり、書店に行くと『すぐに使えるフレーズ集400』みたいな教則本も売られています。
フィルは「技」であるけどそれはあくまで音楽の中で存在するし、どの状況でなら合うのか、もしくは使わない方が良いのか、適材適所をわかっていないとフィルをたくさん練習しても実際の現場では残念ながら使い物にならない場合がほとんどです。
人の脳は「重要なこと」だけ記憶する、「重要でない事は全て忘れる」ようにできているのだそうです。
脳が重要であると判断する基準は「何度も使用される」か「感情が動いたか」です。
つまり普段動画などをたくさん観て「インプット」をしているつもりでも、何度も繰り返し使わなければ重要じゃないものとして忘れて行きます。
どんどん実践して「アウトプット」しないと自分の引き出しとして使えないのです。
では必要な情報をしっかりインプットするにはどうすればよいでしょうか。
それは疑問を持つことです。
出来るだけ細かい疑問を持てると良いでしょう。
「どうすればこの曲を叩けるだろう」
「どうすれば速く叩けるだろう」
「どうすれば楽に叩けるだろう」
「どうすれば大きな音が出せるだろう」
「どうすれば小さな音が出せるだろう」
「どうすればグルーヴが出るのだろう」
「どうすれば指がうまく使えるだろう」
「どうすれば足がもっと動くようになるだろう」
「どうすればうまく弾ませる事が出来るだろ」
「どうすればこの人のようなドラムが叩けるだろう」
1番最初に『疑問』があってそれを解決するための『方法』を模索するのが自然な流れとなります。
1番良くないのは、レッスン動画を次から次へとナナメ視聴し、勉強したつもりになることです。
数年前と違い、人の時間感覚は短くなってきて、信号待ちの時など、ちょっとした隙間時間をもスマホで埋めようとする時代です。
数年前ならYouTubeで10分〜20分のレッスン動画をじっくり観て練習をしていた人が、今はそんな長い動画をじっくり観れなくなってきています。
今はTwitterやInstagramで30秒から1分の動画を次から次へと観ていきます。
一見いろんな情報を素早く取り入れているように思いますが、情報が入り過ぎているので脳が「必要のない情報」だと判断してすぐに捨ててしまっているのです。
昨日見た動画をありありと思い出せる人は少ないでしょう。
目的地がないまま電車に乗る人はいません。
まずは目的をしっかり持ち、疑問や問題解決に必要な「インプット」をしっかり取り込んで、解決出来るように実践し「アウトプット」して上達していきましょう!
練習を楽しくするにはどうすれば良いですか?
この前小3の生徒さんから「練習を楽しくするにはどうすれば良いですか?」と質問がありました。
挨拶して二言目に言われたのでドラムは好きだけど楽しく練習できない事に相当悩んでいたんだろうと思います。
僕の生徒さんには基礎練習が大嫌いで練習を始めるとうなだれてしまう生徒さんと、基礎練習が大好きで何時間でもやれちゃう生徒さんがいます。
両者ともドラムが好きな事には変わりないし「練習すれば上達する」と思っています。
僕はどちらかと言うと基礎練習大好き人間で、ルーディメンツなどの基礎練習は一旦始めると時間を忘れて没頭してしまいます。
なぜ練習が嫌いな人と大好きな人がいるのでしょうか。
その決定的な違いはなんでしょうか。
それは、基礎練習(勉強)が嫌いな方は「がまん」や「忍耐」の先に成長や上達があると考えていて、基礎練習(勉強)が大好きな人は「楽しさ」の先に成長や上達があると考えているように思います。
つまり基礎練習が嫌いな方は「全然楽しく無いけど上達する為にやらなければならない!」と考えていると言うことです。
特にドラムの練習は、同じ事をくりかえし練習する事が多いので「がまんして練習する」と言うイメージが強いのかもしれません。
相談してきてくれた僕の生徒さんは、そもそも今練習していることが、いったい何の役に立つのかわからないまま練習しているように見えました。
つまり、多少なりとも「やらされ感」があり、本当は曲を楽しくやりたいのに意味のわからない基礎練習を我慢してやっている状態だということです。
残念ながら練習や勉強は「作業」ではないので、本当に役に立つ練習方法だったとしても、つらい気持ちを我慢しながら時間が過ぎるのを待つかのように練習をしてもその効果は出にくいです。
つまり、つらいと感じながら我慢して無理矢理6時間練習しても、30分の練習の効果しか出ないと言うことです。
一方で心の底から楽しんで集中して練習すれば、30分の練習でも6時間したような効果が出ます。
例えば2人に同じ練習時間、同じ練習メニューを与えても上達に差が出るのはその為です。
練習や勉強の目的は出来ないことを出来るようにしたり、分からないことを分かるようにしたり、これまでになかった感覚を掴むことに意味があります。
つまり自分の中の小さな変化に気づいてあげる事が上達に繋がるのです。
上達に欠かせない特効薬は「自分の成長を楽しむ事」で、心の底から楽しい感じると時間を忘れて集中できます。
「時間×集中度=上達」と言う方程式となるのではないでしょうか。
プロの方の中には『自分は練習が嫌いなので全く練習してこなかった』と言う方がいます。
あなたの周りの上手な方にも、1日何時間も練習しまくっていると思いきや『練習は全くしていない』と言っている方もいると思います。
「本人が謙遜しているだけで、本当は1日何時間も練習しているに違いない!」
と思いたくなりますが、それは謙遜ではなく「本音」なのです。
僕はドラム講師ですが、ドラム講師になる為に辛い練習を乗り越えてきて血の滲むような努力をしてきた…と言う事は一切ありません。
むしろ僕はドラムが大好きで、ドラムを叩くのが楽しくて仕方がないので「面白い」「楽しい」と言う気持ちで練習したり、ドラムの事を調べたりした結果ドラム講師になりました。
そして今でも叩く事、勉強すること、練習する事が大好きで楽しくて仕方ありません。
なので「苦労した」と言う感覚はまったくないのです。
上達する人の共通点は「心の底から楽しんでいる」と言うことです。
必死になったり、無理なく、やらされ感があるわけでもなく、ドラムをまるでオモチャやゲームの様に楽しんで叩いています。
辛いイメージや、我慢するイメージの「練習」だと思っていないと言うことだと思います。
では楽しんで練習するためにはどうしたらよいでしょうか。
よく生徒さんのお母さんから「ウチの子は家では全く練習をせず曲に合わせて好き勝手叩いてますがいいですか?」と質問をいただきます。
それに対して僕は「それでいいです!どんどんやってください!」と答えてます。
僕は『練習しなさい!』と家でルーディメンツなどの基礎練習を「無理矢理」やるより、ドラムを好きなように叩いて没頭している方が遥かに上達すると考えています。
つまり必死になりすぎたり、無理したり、わけもわからずやったり、やらされ感があると楽しく練習出来ません。
もちろん自分と他人を比較してもです。
自発的に集中して没頭しているなら、本人の中で小さな感覚の変化がたくさんあるはずです。
周りから見れば遊んでいるように適当に叩いていたとしても、本人なりに曲を理解しようとしていたり、「ここをこうした方がかっこいいな」と感じています。
一見まったく関係ない事をやっているように見えても、いつか点と点を結ぶように全てが繋がり、自分に足りないものが見えてきます。
そこで改めて基礎に戻れば、これまで見えてこなかった事が見えて一気に上達する事もあります。
あともう一つ、楽しむ為に大切な事があります。
それは「目標を作ってチャレンジする」と言う事です。
ある曲を叩けるようにする。誰よりも速く叩けるようにする。バンドを組んでライブをする。セッションに参加する。など目標はなんでも良いですが、「人前で演奏する」事を目標にした方が緊張感も相まって上達につながります。
目標を作ってチャレンジすれば、どんな結果であれ必ず自己成長を感じれます。
チャレンジして良い結果が出れば周りに認められますし、褒められます。
自分の事を認めてくれて、褒めてくれて、または感謝されて気分が悪くなる人はいません。
誰でも嬉しいです。
もっと認められるように頑張ろうと思えるのです。
僕のドラムスクールでは、年に一回発表会を開催しています。
どんなに練習しなくて、レッスンでもふざけてしまう子でも「発表会に出演してみんなの前で演奏する」と言う目標を作れば、必ず練習するようになりますし、必ず上達します。
そして発表会が終わった後は、次の目標に向けて「自発的」に頑張るようになります。
だから僕は「この子は練習しないから無理」とは絶対に決めずに、目標を決め、それに向かっていく過程で、どんな子でも成長出来る事がわかっているので発表会に出演してもらいます。
「練習しなさい!」「勉強しなさい!」と言っても絶対にしないし、無理矢理しても身になりません。
大人でも『これから毎日、自己成長の為に読書しなさい!』と言われても、SNSをだらだら見たり、スマホゲームやおもしろ動画に時間を費やしてしまう人がほとんどです。
上達の特効薬は「楽しむ事」。
そして練習して上手くなってから目標を作るんじゃなくて、目標を作るから練習して上手くなるのです。
つまり楽しむ為には「目標を作って楽しみながらチャレンジする事」が大切になってくるのではないでしょうか。
言いたい事が言えなくて悩んでいる方へ
仕事でもプライベートでも日常生活においてやりたくない事をやったり、居たくない人といる時間は本当に辛いです。
でも「言いたい事を言えない」と言う性格から本心では無いにも関わらず、やりたくない事に時間を費やしたり、居たくない人と時間過ごしたりしてしまいます。
以前、生徒さんから相談を受けました。
バンドの誘いを受けてしまって、あまり乗り気では無い上に今就職活動で忙しい中、断る事が出来ずやる事になってしまった。
相手の残念そうな顔やイライラしてる表情など顔色を気にしてしまい自分の思っている事が言えない…という事でした。
その時は「決まってしまったものは仕方ないので時間が過ぎるのを待てばいい」と考えてしますが、言いたいことを言って自分の意思を伝えないと、たとえその時間が過ぎても、また新たにやりたくない事をやるハメになったり居たくない人と居なければならない状況が来ます。
1つのことを「我慢する」事でやりすごしたとしても、また我慢しなければならない状況がきます。
つまり「根本」を変えないとその負のループから抜け出す事は出来ません。
そもそも、何故「言いたい事を言えない」と言う状況になるのでしょうか。
・言いたい事を言う事で嫌われてしまうかもしれない。空気が読めないヤツ、変なヤツだと思われるかもしれない。
・言いたい事を言う事で傷つけてしまうかもしれない。悲しませてしまうかもしれない。人間関係が壊れてしまうかもしれない。
・言いたい事を言う事で争いが始まるかもしれない。相手を怒らせてしまうかもしれない。
こう言うトラブルを回避するために『言いたい事を言わない』ようにしている人はいると思います。
「言いたい事を言わない」事は相手に気を使い相手を思いやっているように見えますが、実際はそうではなく自分の気持ちに嘘をついて、相手にも嘘をついている状態なのです。
つまり楽しいフリをしたり、やる気のあるフリをする事は自分にとっても相手にとっても何も良い事は無いと言う事です。
それは相手と向き合う事から逃げてしまっている状態とも言えると思います。
またあなたの周りの自己中心的な人はそんな「言いたいことを言えない人」を見つけるのが得意なので、ちゃんと自分の意思をハッキリ伝えないと見事に利用されてしまいます。
あなたが「断る!」と決めていても自己中心的な人に言いくるめられたり納得させられてしまいます。
そもそも言いたい事を言葉にして言えるようにする目的は、相手を言い負かして自分が優位に立つことでもなければ、相手を自分の思い通りに動かそうと言う事では無いです。
自分の思っている通りの人生を送る為に、思っている事を言葉にして伝えたり、思っている事を実行したりするのです。
でもそれが分かっているハズなのに、何で「言いたい事が言えない」のでしょうか。
本当の問題は、「言いたい事を言わないようにしている」のではなく、「言いたい事があるけど、なんて言ったら良いのかわからない」にあると思います。
つまり『思っている事や考えてる事を言葉にする事が出来ない。』と言うことです。
モヤモヤしている事や、心で思っている事を言葉にすることも文章に書いて伝える事も出来ないので、もちろん話をして伝える事も出来ない。
つまり自分で何を思っているかすらも理解できていない状態なのではないでしょうか。
自分がどんな事に感動するのか、何が好きか、どんなことで悲しむか、喜ぶか、怒るか、漠然としていませんか?
本当に自分の事をよく知っていますか?
そしてこれを気付いたからと言って、じゃあ今から言葉にしていこう!と決心してもすぐには上手くいきません。
頭で考えていたり心で思っている事を言葉にするには練習が必要なのです。
ではどんな練習が必要なのか。
自分の食べたいもの、行きたいところを言葉にして言って、実際に行動に移してみる所から始めてみてはどうでしょうか。
「このランチを食べたい」「ここに行きたい」などを自分の意思で判断するという事です。
凄く些細な事ですが、言いたいことが言えない方はこの決定すらも他人に委ねているように思います。
つまり「どちらでも良い」「何でも良い」を極力無くす事が大切です。
この自分の意思を他人に委ねるクセが、やりたくないバンドをやったり、やりたくない仕事をやったり、遊びたくない人と遊んだり、付き合いたくない人と付き合ったりする事になってしまいます。
ちゃんと自分の欲求が通れば「こう言えば相手に伝わる」と言う自分の経験になります。
そしてそれを普段からクセ付けておくようにしましょう。
そこから少しずつ自分の意思を通す練習を積み重ねて行くと、自分の気持ちが向かないものは自分の意思でちゃんと断れるようになるし、自分の思っている事がちゃんと言えて自分の本当にやりたい事が出来るようになるのではないでしょうか。
とは言え普段自分が何を思っているのかわからなくて「とっさに言いたい事が言えない」事もあります。
そんな時どうすれば良いか。
それは普段から頭の中や心の中にあるものを見えるようにしておけば言えるようになります。
つまり思い付く事は何でも「書き出す」ということです。
僕は普段から頭に浮かぶ雑念(単語も)は極力iPhoneのメモに残しておくようにする事にしています。
普段のやりたい事や、やらなければならない事、考えている事、思っている事、自分の中の信念や、パッと閃いたアイデアなど頭の中にあるものを思いつけば忘れない内にすぐに書いて「見える化」しています。
そして断片的な思考を繋いで形に出来るようになったらTwitterに書き込んでみたり、最近ではブログにしてみてます。
とにかく実体の無い思考を形にするクセをつけています。
Twitterは140文字しか投稿出来ないので、その文字数の中で考えている事を表現するにはかなりの技術がいる事もわかったし、こう言うブログにまとめるのも筋書きが必要となるので考えている事を言葉にするとてもよい練習になります。
インターネットに投稿すれば自分の考えに対してダイレクトに反応がくるし、いいねやコメントがつけば何度も自分の書いたものを見返す事になるのでより明確に自分の思っている事を引き出せるようになります。
「言いたいことを言う」本当の目的は相手を変える為ではないです。
自分を変える為です。
今後、ずっと言いたい事が言えなくて、やりたいことが出来なくて、気を使い続けて時間もお金も無駄にしてしまう辛さに比べたら、言いたいことをちゃんと言う一瞬の痛みなんか全然大したことではないです。
自分の意思決定を相手に委ねず、ちゃんと言いたいことを言うことで自分の思っている通りの人生になります。
でも急に変わる事は難しいし練習が必要なので、普段から意識して取り組んでみてはいかがでしょうか。